-
Q.校正用ガスについて教えてください。
- A.
-
測定原理によって必要な校正ガスが異なります。
■ジルコニア限界電流方式の場合
測定原理上、ゼロ点(O2濃度0%点)のズレがほとんどないので、エア点の1点のみで校正が可能です。
エア点には計装エアまたは大気(ポンプエア)が利用できます。大気を使用する場合、大気中のO2濃度は温湿度によって変化しますので、年間平均の20.60%を標準設定値にしています。(設定値はお客さまにて変更可能です)
■ジルコニア濃淡電池方式の場合
測定したい濃度範囲に合わせてゼロ点とスパン点の2点を校正します。
スパン点には計装エアまたは大気(ポンプエア)が利用できます。
ゼロ点にはO2標準ガス(N2ベース)(FSの10%程度)を用います。
特定の濃度域をより精度よく測定したい場合には、スパン点にもO2標準ガスを用いることで精度よく測定することが可能です。
例)0~100ppmの範囲を精度よく測定したい場合:
・ゼロ点 10ppm付近のO2標準ガス(FSの10%程度)
・スパン点 90ppm付近のO2標準ガス(FSの90%程度)
当社のO2計は、同時に2点~最大5点の校正点を設けることができ、複数の測定レンジの校正が可能です。
-
Q.校正周期を教えてください。
- A.
- 校正周期は、取扱説明書では主に1回/月を推奨していますが、実際の測定値の変化は測定ガスの性状(腐食性ガス成分、電極に対する被毒性ガス成分、粉塵など)や使用環境、使用状況(連続運転・間欠運転)によって異なります。そのため、使用実績に基づき適切な周期を定めて校正してください。
-
Q.メーカ引き取り修理の方法を教えてください。
- A.
- 「資料ダウンロード」 から修理依頼票をダウンロードし、必要事項を記載の上、お買い求め先代理店までご連絡ください。
【修理品のご返却先】
〒484-8505 愛知県犬山市字上小針1番地 エナジーサポート株式会社 計測棟 部品倉庫エリア受付行き
-
Q.校正証明書(トレーサビリティ書類含む)の発行は可能ですか?
- A.
- 有償で発行を承ります。発行できない場合もありますのでご了承ください。
-
Q.検査成績書の再発行は可能ですか?
-
Q.測定値が高い場合の原因と対処法は?
- A.
- 測定値が高い場合の主要な原因は以下の4つです。
■エアリーク
大気中には約21%のO2が存在します。そのため21%よりも濃度の低いガスの測定に使用する場合には、センサ部に導入される測定ガス中に大気の混入(エアリーク)が生じると測定値が高くなってしまいます。測定値が高くなる原因で最も多いのはこのエアリークです。
対処法:サンプリング配管、校正ガス配管、および各接続部の状態を確認し、増し締めやシール材の巻き直しなどを実施してください。各製品における具体的な確認箇所、確認方法は当社までお問い合わせください。お問い合わせはこちら
■測定ガスがセンサ部に十分届いていない
サンプリング系統(配管やプローブ、フィルタ)の詰まりによって測定するガスがセンサ部に十分届いていない場合、測定値が高くなる場合があります。
対処法:サンプリング系統の詰まりの有無を確認して、必要に応じで詰まり除去、フィルタの交換を実施してください。
■センサの劣化・故障
センサにクラックなどの破損が生じると、測定値が高くなる場合があります。
濃淡電池式酸素センサでは、センサ素子の電極部が測定ガスにより汚染された場合に測定値が高くなる場合があります。
対処法:センサの破損が生じた場合には、センサの交換が必要です。
汚染されたセンサは、大気中で長時間駆動させると、徐々に回復する場合があります。回復しない場合にはセンサの交換が必要です。
■測定ガスの圧力
ジルコニア式O2センサの測定値は、測定ガスの圧力による影響を受けます。測定ガスの圧力が校正時の圧力よりも高くなった場合、測定値も高くなります。圧力影響の程度はセンサの種類によって異なりますが、[測定ガス圧力(絶対圧) / 校正時の圧力(絶対圧)]の範囲内です。測定ガスの圧力値の情報から、圧力補正をすることも可能です。
-
Q.測定値が低い場合の原因と対処法は?
- A.
- 測定値が低い場合の主要な原因は以下の3つです。
■可燃性ガスの影響
測定ガス中に一酸化炭素、水素、メタンガス、アンモニアなどの可燃性ガスが含まれている場合、センサー部で可燃性ガスが燃焼しO2が消費されるため、測定値が実際より低くなります。
対処法:測定誤差は混入する可燃性ガスの濃度に依存するので、測定ガスと可燃性ガスの濃度によっては、ジルコニア式酸素濃度計は使用できません。また、有機物や油分などの可燃性物質が混入した場合も同様の現象が発生するため、適切なフィルターで除去する必要があります。
■センサの劣化・故障
限界電流式酸素センサでは、センサ素子の電極部やガス導入部が測定ガスによる汚染または詰まりが生じた場合に測定値が低くなる場合があります。
対処法:センサが劣化または故障している場合は、センサの交換が必要です。
■測定ガスの圧力
ジルコニア式O2センサの測定値は、測定ガスの圧力に影響を受けます。測定ガスの圧力が校正時の圧力よりも低くなった場合、測定値も低くなります。圧力影響の程度はセンサの種類によって異なりますが、[測定ガス圧力(絶対圧) / 校正時の圧力(絶対圧)]の範囲内です。測定ガスの圧力値の情報から圧力補正をすることも可能です。
-
Q.測定値の応答が遅い場合の原因と対処法は?
- A.
- 測定値の応答が遅い場合の主要な原因は以下の5つです。
■流量不足
対処法:規定の流量が流れているか確認してください。
■詰まり
サンプリング系統(配管やプローブ、フィルタ)の詰まりによって、測定するガスがセンサ部に十分届いていない場合、応答が遅くなります。
対処法:サンプリング系統の詰まりの有無を確認して、必要に応じて詰まり除去、フィルタの交換を実施してください。
■リーク
サンプリング系統にリークがある場合、測定ガスの切替わりが遅くなり、その影響で応答が遅くなる場合があります。
対処法:サンプリング配管、校正ガス配管、および各接続部の状態を確認し、増し締めやシール材の巻き直しなどを実施してください。各製品における具体的な確認箇所、確認方法は当社までお問い合わせください。お問い合わせはこちら
■センサの劣化
センサ素子の電極部やガス導入部で、測定ガスによる汚染または詰まりが生じた場合に応答が遅くなる場合があります。
対処法:センサの交換が必要です。
■設定値の間違い
一部の製品には一次遅れ時間や移動平均の機能があります。これらの機能を使用すると表示値および出力値の変化が遅くなります。誤って意図しない設定値になっていないか確認してください。
-
Q.酸素濃度計に異常(エラー)が発生した場合の原因と対処法は?
- A.
- 酸素濃度計が異常(エラー)を検出した場合は、各取扱説明書にてエラーコードに対応する異常内容を確認した上で、必要な対処を実施してください。
~参考~
使用時に最も起こりやすい異常は、センサの寿命故障によるものです。
製品の正常な使用期間を経て異常が発生し、そのエラーコードの内容が「ヒータ電圧が低い(不足)」、「ヒータ電流が低い(不足)」、「抵抗比が異常」のいずれかであった場合、センサが寿命により故障(ヒータ断線)した可能性が高いです。その場合は、センサ単体のヒータ抵抗値([H+]~[H-]間)を測定し、10Ω以上であれば、センサ内のヒータ断線による故障と判断できるため、センサを交換してください。
設置時やメンテンナンス作業直後に異常が発生した場合には、配線の接続間違い、外れ、緩みなどの可能性が高いです。そのため、配線接続状態を確認してください。
※ジルコニアセンサは、センサに液体(水や油)が直接掛かるとヒートショックにより破損してしまいます。設置時やメンテナンス作業時には配管内にドレンやオイルが残存しないよう注意してください。
-
Q.センサの劣化診断方法を教えてください(ジルコニア限界電流方式)。
- A.
- エア測定中のIP電流値を確認してください。4mA以下であれば、センサが劣化している可能性が高いため、交換を推奨します。IP電流値の確認方法は、受信器の取扱説明書を参照してください。
※配管内に可燃性物質や油分などが残存している可能性がある場合、または測定ガス供給系に異常の可能性があり、センサ部にエアを供給できていない可能性がある場合は、センサを大気に晒した状態で駆動させてIP電流値を確認してください。センサ部は高温になるため、大気に晒して確認する場合はやけどに注意してください。
-
Q.センサの劣化診断方法を教えてください(ジルコニア濃淡電池方式)。
- A.
- エア測定中のセンサ起電力(VS電圧)を確認してください。±5mVの範囲を外れる場合は、センサが劣化している可能性が高いため、交換を推奨します。センサ起電力の確認方法は、受信器の取扱説明書を参照してください。
※配管内に可燃性物質や油分などが残存している場合、または一時的にセンサが汚染された場合は、それらが消失するまでエア測定中の起電力が異常値になります。その場合は、エア測定状態で1日以上センサを駆動させ、センサ起電力が回復するか確認してください。